凸版輪転印刷とは?メリットとデメリット
- クリアケース マメ知識
弊社は、凸版輪転印刷という印刷方法でクリアケースの製造をしています。
今回はこの凸版輪転印刷についてお話しさせていただきたいと思います。
凸版輪転印刷とは
まず凸版とは何なのでしょうか?
凸版とは表面に凸凹を施した薄い板のことです。この板を「版」と呼びます。
凸版印刷は、この版の凸状の部分にインクをつけて、シートに直接圧力をかけて転写します。ハンコの仕組みと同じです。輪郭がはっきりと鮮明に印刷される為、文字の印刷を得意とします。
この凸版印刷には2種類あり、平圧式と輪転式があります。
平圧式は、言葉通り、平坦な状態のシートに圧をかけて印刷します。版と下板の間に、印刷するシートを平行に置き、上下圧で印刷する方式です。
一方で輪転式は、回転する円柱状の金属製シリンダーの間にロール状のシートを通しながら印刷する方式です。
弊社では、この凸版印刷と輪転式を掛け合わせた凸版輪転印刷を使用しています。
凸版輪転印刷のメリット
印刷スピードが速い!
高速回転により、平圧式と比べて印刷スピードが速いです。その為、1日の生産量もグンと上がり、1枚にかかるコストも抑えられます。
また、生産効率が高い為、大量ロットの注文にも対応ができます。弊社では十何万のロットで注文いただくこともあります。
多色印刷が得意
平圧式は濃淡を表現するのにはあまり向かず、単色印刷を得意としています。
一方で輪転式はシリンダーを使用し、弊社では最大7版まで使用することができ、多色印刷で複雑な色味を再現できます。
こちらは、弊社の会社案内で使用しているサンプルです。
CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色を掛け合わせて、鮮やかな色合いを表現することができます。
また、このCMYKを使用すれば、写真のような鮮やかな写真印刷も表現でき、店頭に並んであったらパッと目を引くようなパッケージに仕上げることができます。
写真のような可愛い女性も完全に可愛いまま印刷できます。
凸版輪転印刷のデメリット
小ロット生産に不向き
生産自体は可能です。しかし、単価が高くなります。
小ロットで印刷案件をご検討中の方は一度、希望数量等ご相談ください。
マージナルの発生
印刷時、圧によって文字等の淵に生じる輪郭をマージナルといいます。
凸版印刷特有の現象になり、見方を変えれば、文字等のフチが強調されるとも取れます。
見当ズレ・版ズレ
CMYKかけ合わせ印刷をすると、印刷時に微妙に版の見当がズレることがあります。
様々な原因がありますが、弊社では入稿デザインを確認後、ズレが発生しても違和感が出ないようにを色の塗りたし等の対処をしています。
まとめ
弊社の凸版輪転印刷の魅力は
・大量ロットも生産可能
・多色印刷で複雑な色味の再現が可能
が挙げられます。
弊社の営業はお客様の納得がいくまでしっかりと話し合い、一つになって商品制作を進めさせていただきます。
印刷の技術力・営業力をもってお客様のご要望にきめ細やかにお応えさせていただきます。
印刷サンプルをお送りすることも可能です。お気軽にお問合せ下さい。